ドクターヘリ講習会。

先日、12月19日に

順天堂大学病院で行われたドクターヘリ講習会に参加させていただきました。

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消防士やヘリの乗組員(お医者さん)、ダイバーの皆様とお話し合いをしました。

 

まず話題にあがったのが減圧症。

命を落とした者が溺死なのか減圧症なのかわからない時は超音波を用いて調べるそうです。

血管に細かい気泡が見られた場合減圧症の可能性が高いみたいです。

しかも、夏などの暑い時期に減圧症にかかりやすいと思っている方が大半だと思いますが、実は冬などの寒い時期のほうが発症率が高いそうです。

まさに今の時期ですね。気をつけたいです。

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この講習会での主なお題はチェックリストについてでした。

皆グループに別れ、それぞれあげられた問題についてディスカッションをしました。

そのあとに消防士やお医者さん、ダイバーがお互いにいくつかの質問をし、できる限り答えられるところは答えるという時間もありました。

ここであがった質問と答えを紹介したいと思います。

 

1. 事故が起きた時どうすれば早く救急要請ができるか。

→ インカムや携帯電話を常に持ち歩く。

( 電話をかける時はまず119番通報からするように。

ボートダイビングの場合、船が着岸した時に救急車が既に到着しているのがベスト。

通報をした者は救急車などが到着するまで電話を切らずにいること。 )

 

2. チェックリストを現場で書く工夫。

→ とりあえず記入できるとこを記入し、情報共有をする。

( 複写をするのが理想。

通報時に伝えられなかったことを全て記入する。

どうしても紙が濡れてしまうため、ラミネートしておくと良い。 )

 

3. もしもチェックリストを記入できなかった場合。

→ 全ての作業が終わった後に記入し、FAXなどで送る。

( 人手が足りず、記入できなかった場合、まずは通報と救命にかかること。 )

 

4. 潜水時間が5分以上経過し、事故だと思い早めに救急車を呼んでも良いのか。

→ 早めに呼んでも良い。

( 事故であった場合早めの対処ができる。

事故でなかったとしたらそれはそれで一安心。 )

 

5. 急浮上をし、何の症状がなくてもそのままにしても良いのか。

→ 特に目立った症状がなければ大丈夫なのでは。

( 心配であれば診てもらうことをすすめるそう。 )

 

6. ダイビング後の峠越えは良いのか。

→ 大丈夫とは言えないが、後は個人の判断に任せる。

( もちろん他に帰る道があって標高が低ければそちらを選ぶほうが良い。 )

 

こちらの質問と答えが主に話されていました。

消防士、お医者さん、ダイバーが直接話し合う機会というのはなかなかないのでとても貴重な時間でした。

疑問に思っていたことが聞けたり、知らなかったことが知れたり、お互いこういう場合はこうして欲しいなどの意見も聞くことができました。

 

上記の質問にFAXを送るという答えがありましたが、

海辺にFAX機を置いているものばかりではないですよね。

そこでメールのほうが手っ取り早いのでは?という話になり、メールアドレスを教えてもらうことができました。

こちらになります。もしもの時に備えて、関係者の皆様登録してくださるようお願いします。

 

(順天堂大学病院)E-MAIL: j-dheli1@mvc.biglobe.ne.jp

 

事故の話ばかりでしたが、今後共事故が起きないよう願うばかりですね。

ひとりひとり心がけるようにしましょう。

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